「やりたい」の道しるべ。

昔昔 野球が大嫌いになった。
監督やコーチに怒鳴られ体罰を受け
(ここを責めるつもりはまったくないです)
大好きだった野球をすることが怖くなった。

大好きだった野球が
いつの間にか
365日24時間やめたいと
おもうようになっていた。
マジック583日、
これは野球部を引退する日まで
残り何日かと示した数字だ。
そこから終わる日をずっとカウントしていた。

大好きだったものが大嫌いになる。
残酷な583日だった。
野球部を辞めれば良いのに
結果、その選択をすることはなかった。
そこには男としての意地と
やっぱり野球が好きという気持ちと
単純に言うのが怖いという複雑な気持ちが
あったんだと想う。

当時 有名な相撲取りが
相撲が好きだったら ここまで
うまくなれなかったと言っていた。
大好きなプロボクサーも同じことを言った。

そんな話を父親にぶつけた。
なぜ大人たちは楽しくないのに
毎日、仕事をしているのか？

普段、ビジネス論や帝王学など
一切教えてくれない父、
常に頷くだけの父が
自分の意見を真っ向から否定した。

「仕事は楽しい」

それが人生ではじめて
大人から聞いた「仕事は楽しい」だった。
その時は理解もできなかったし
納得もできなかった。
父との会話でこれが1番の記憶だ。

そして今の自分、、、
辞めたいと毎日おもっていた その感情以上に

何かを叶えたい、やりたい！！と
想えたとき 自分のスイッチは入る。
だから道しるべになる苦しかった時間には
感謝しかない。

そして今は
仕事はもちろん
ずーっと遠ざかっていた
私生活でする野球も心から楽しい。

昔にもどって
同じ環境で勝負しても
今と同じぐらい
楽しくやる自信が今ならある。

そして今、あの相撲取りにも
ボクサーにも
楽しくないのであれば
もっと違うやり方があるよ。と言える。
たとえ それが世界一だとしても。